10.25.2025

Right To Be Wrong

昨日の午前中に制作完了。
予定より早かったけれど、予想より遅くなった。

ちょうど24時間くらい前から、
一気に体調がダウン。聴力は問題なかったから、
そのまま作業を続けたけれど、
ヘッドフォンを装着している事も厳しくなって中断。
端的に薬の不足が原因。

幾つかのアイデアを試して、
新規導入したプラグインも試しながら取捨選択。
面倒な手法になるけれど、
今回のミックスは今更ながら進化の幅が拡がった。
いつもなら他の楽曲に応用したくなる。

ギターのリペアが必要になっていたり、
ミックス用のヘッドフォンは音に問題はないけれど、
故障箇所を騙々し使っていたら、
別の部分で致命的な故障が起きた。

抱えている制作は全て完了したし、
TLLの作業は進捗に合わせて新しいアイデアを施せば良い。
書きたい楽曲も今はない。
と謂う事で、一旦制作を入れない事にした。

いつも書きたい楽曲や演りたい事があって、
仕事の制作が完了して時間が空けば、その予定を組込む。
稀に制作を入れずに空白の時間を設けたりしたけれど、
何よりの安定は音楽だと気づく。

終わると謂う言葉がとても手軽になったけれど、
死ぬまでは何も終わらない。
眠っても目が覚めて、立ち止まっても時間の流れは変わらない。
続きから再開する事になる。
終わっていないから。寧ろ終わっていたら次も何もない。

どうせ1,2日も過ぎれば、
演りたい事は当然の様に現れる。いつもの事。
唯一異なるのは、立ち止まる理由に体調が含まれている事。
どれだけ薬を使っても、他の生活を犠牲にしても、
音楽に必要な部分は保ってきたけれど、
制作に影響を及ぼしている。
休めば回復する事でもないし、
出来る状態でもない。とても理不尽。

此の時季に暇で居る事は嫌な感じだけれど、
元々のスケジュールを考えると、
他の制作を入れられない作業量だったから、
或意味スローダウンで助かったかも。


音楽は仕事でも、僕には永遠に続く遊びで、
感動に至らなければ全く意味がない。
全ての仕事でそれを得てこられたのは、
或種の才能なのかも知れないけれど、よく判らない。
どんな作品でも人間が携われば熱量が発生して、
それを最大限まで増幅出来れば琴線に触れてくる。

10年経っても色褪せない作品を目指していると、
制作の段階で10年後を想像する。
子供が大人になって、恥じる様なものは作れない。
作家は独善がりで良いと思うけれど、
携わる全ての方、選んで聴いてくれた方、
その未来も含めて、全てを笑顔にしたい。
難関は多くても答えはとてもシンプルに出来上がる。

Merry Christmas Mr. Lawrenceには、
映画の物語があり、僕には理解が出来なかった。
サウンドトラックの中ではSeedが、
物語と一緒に記憶に残った。けれど、
Merry Christmas Mr. Lawrenceは、
物語に関わらず生涯記憶に残った。

小田和正のたしかなことは、
たぶん作者の意図とは異なる意味で、
僕の中に残っていった。

どちらも誰の顔も出てこない。
思い出ではなくて、現実の物語でもなくて、
音楽と歌を身体が理解した作品だったと思う。
此の経験はたぶん特別で、
自分と音楽の関係が完成した気がする。
遊びなら全てを注ぎ過ぎていると思う。

体調が安定したら再開したいと思う。
意識を失くす以外は続けてこられたけれど、
今回はちょこっと強敵。
それでもTLLだけは完成させたい。
数ヶ月保ってくれたらそれで良い。最高は遠くない。



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