10.12.2025

halftime

屋内に居て肌寒さを感じると、冬を実感する。
やはり秋の期間は短くなっている。
春と秋は僕には曖昧な季節で好きではないけれど、
移り変わりが激しいと身体が追いつかない。


寝て起きてみるとスケジュールが変わっていた。
スケジュールが流動的になる場合は、
クリエイティブな面で良い状態でもあるけれど、
概ねどこかで歪みが発生している。
おかげで少し時間が空いた。それなら別の事を遣ろう。
実際にそうすると、後悔する事が多い。


今日は数年振りに、
お散歩バニーの配信が復活した。
勿論スタッフ帯同で以前とは異なるけれど、とても感慨深い。
その中で雪乃が記録を叩きだした。
あまり気にしなくて良いと謂うか、統計を知りたいと思っていたけれど、
ちょこっと驚いた。
雪乃の努力は、努力が必要な今の人の中でも、
賞賛出来る努力だと思う。でも、努力は継続時間が大切な様に、
時間がかかる。それでも雪乃は驚くタイミングで結果を出してくる。
とても面白い。歌も頑張ってくれたら良いのに。


バンドの入口はベースだった。すぐに飽きた。
と謂うか、ギターに持ち替えた。
ギターもアンプで歪ませるよりも、ディストーションを好んだ。
端的に派手好き。エフェクタも効果が面白かったけれど、
使わないエフェクタでも並んでいる事に意義があった。
今では随分違う。そんなものなのか。

アマチュアの期間が短かった所為もあるけれど、
プロになってから改めて自分を音を模索した。
それが完成してから最近まで微調整以外は同じ音で、
今は録る段階ではシンブルの極みで、自分でも驚く。

レコーディングやライブで必要な事は全て弾ける様になり、
それ以上に上手くなりたいとかは思わなくなった。
たぶんそこがギタリストか否かの分水嶺だと思うけれど、
いつの間にか作家を選んでいた。
練習したり、逆に気ままに弾く時間を、
全て制作の時間にしたから、物理的に仕方ない。

自覚はないけれど、全てが順風満帆だった訳でもなくて、
悔やむ事は皆無だけれど、寂しいと思った瞬間は幾つか覚えている。
考えてみると、そこで折れていても仕方なかったと思う。
自覚がないおかげで悩む事もなく続けてこられたのかも。

どんな状態でも必ず遣ってきた事は、
どのタイミングでサスペンドになったとしても、
作品を完成させる事だけは遣ってきた。
最高だ。と思えたら、他の事は如何でも良くなる。
此れは努力とは違うけれど、
そこで残した作品に助けられたりした。
強いのか弱いのかは判らない。でも弱くはない。
諦める事だけは選ばない。
諦めた記憶と記録は可能性を小さく削る。
それは楽しくない。



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