作曲とアレンジは同時に考える。
頭の中で纏まった段階で楽譜にしたり打込んだりする。
そこまで済めば制作は一気に加速する。
言葉が入れば、歌が入れば、それぞれに合わせて微調整はするけれど、
キーが変わって全て録り直しでも1日で充分。
たぶん僕の中で音作りは流れ作業で、
頭の中で全て完結している。それをアウトプットするだけ。
演奏も含めて作業速度も早い方だと思う。
とても時間がかかった時期があるけれど、
想像の音を現場の機材や予算で、
如何やって再現するか、その工夫に時間が必要だった。
言葉や歌、想像以上の演奏が加わって、
音楽作品として最高へ達する。此れが楽しくて辞められない。
楽しくては少し違うか。
最高なのに物足りなさと謂うか、違和感を稀に感じる。
特に今は想像した音を再現する事に苦労はしないから、
全く妥協をする事はない。それなのに少し違う。
何故か解らない。そんな作品が1曲ある。
とりあえず、プロジェクトを開いて作り直す様に聴いてみた。
そうしてみると、音色は変えなくても、
スネアのベロシティだけでも肌がヒリヒリして、
胸はドキドキしている。そこにアジャストさせる作業をしている。
音楽を演れば楽しい。
その先は更に最高で、言葉に出来る感情としては息苦しい。
恋愛で苦悩する時は愛情に溢れている。けれど、
敢えてその状態を求めたりはしない。
音楽で辿りついた息苦しさは、敢えてそれを求めている。
今はとても息苦しい。
本来は1コーラス分不要だった。Bメロも要らなかった。
それでも作家の矜持として最高のBメロを書いた。
歌にするなら物語の展開として必要になる1コーラス分を追加した。
僕だけが喜ぶ作品は退屈なんだよね。
5.14.2025
難破船
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